一周忌を終えました
本当に時間が経つのは早いですね。
喪が明けました。
今回、コロナ禍ということもあり、
一周忌法要をするかしないか少々迷ったのですが
やはり自分の中でけじめをつけたかったのと、
今夫にできることはしておきたい、という気持ちから
法要をすることにしました。
地方にある夫の実家やお墓を訪れることは避けたかったので、
私の家でひっそりやろう、と思いました。
今の時代、本当にたくさんの方法があるものです。
「おぼうさんどっとこむ」というお坊さんを派遣してくれる会社を見つけ、
問い合わせをしてみました。
すると自宅で一人でも法要は可能とのこと。
しかも私の家には仏壇も位牌もないのですが、それでも大丈夫ということだったので、
即お願いすることにしました。
当日、いかにも一人暮らしの人が住む小さなアパートの部屋の前で
袈裟を着たお坊さんがインターホンの前にいる姿は
ちょっぴりシュールでしたが(笑)、
とてもやさしく穏やかでお話し好きそうな、素敵な導師様が来てくださいました。
ここでも職業病の「せっかくだからいろいろ聞きたい」という好奇心が顔を出し、
お経を読んで供養していただいたのは数10分程度で(私一人だから焼香の時間は30秒くらいです)、
あとは仏教の話を聞かせていただきました。
先日の座禅の出来事もお話しし、
考え方などを教えていただきました。
全部で1時間半くらいでしたが(どんだけ長く話してるんだ!笑)、
しかもその日は夫が亡くなったときと同じく
暖かく穏やかな日で、
お坊さんが帰った後もなんだかぼんやりその日のことを考えて
夫の供養の余韻に浸っていました。
いい一周忌だったな。
素直にそう思えました。
あっという間のようで
長かったような
不思議な感覚で過ごしてきましたが、
私は今、わりと前を向いて生きています。
去年の6月くらいまでは
なんとか毎日を生きつつも、どこか鬱々としていました。
でも、なぜか梅雨が明けたくらいからとたんに頭がクリアになり、
次に私がすべきこと、したいことが次々に浮かんでくるようになりました。
7月中旬には行動に移せるようにもなり、
グリーフを習ったり、夫のことを記事に書いたりと
次のフェーズに進めたことをなんとなく実感した時期でした。
なぜなのか、これ、という理由は思い当たらないのですが、
おそらく、たくさんの人と話をしたからではないかと思います。
緊急事態宣言が解除され、少しずつ人と会うようになって
いろいろな人と話をしていくうちに、
心も頭も整理され、物理的な寂しさも減ったように感じます。
あとは単純に、夫がいない生活に慣れたということもあるのかもしれませんが、
夫がいない世界でも生きていけるという自信のようなものも
少しずつ根付いてきたのだろうな…。
とはいえ、このタイミングやかかる時間は
本当に個人差があると思います。
早いとか遅いとかはないので、
焦らず、頑張らず、なすがままが一番かと思います。
必ず、悲しみの出口の光が見える瞬間がくるので、
後ろや前を見ながらとりあえず、
なんとなく歩き続けてみてください。
それが自然な感情ならば、泣きましょう。
私もそうしています。
まだまだこれからの自分の感情が想像できない部分もありますが、
また何か発見があったときは
ここで書きますね。
実は『女子SPA!』での連載もひっそり続いていきそう。
なので、また続きもぜひ読んでくださいませ!